自然とエネルギーが織りなす癒しの旅へ(熱田神宮:前編)

自然とエネルギーが織りなす癒しの旅へ(熱田神宮:前編)

日々の生活に追われる中で、ふと立ち止まり「心と体をリセットしたい」と思う瞬間はありませんか?

自然の力に触れながら、癒しと活力を得られる場所。それが パワースポット です。

 

パワエニでは、心を豊かにするライフスタイルをサポートするお店として、日本各地の魅力的なパワースポットをご紹介していきます。

リラックスや活力アップ、願い事を叶える力を感じられるスポットをテーマごとに掘り下げてお届け。旅先での発見が、あなたの日常に新たなエネルギーをもたらしますように。

 

最初の特集は、中京エリアの代表的なパワースポット「熱田神宮」。

その魅力と訪れるべき理由をたっぷりご紹介します!

 

ー熱田神宮:前編

熱田神宮は、約1900年前に創建されたとされ、日本神話に登場する英雄、日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神としています。

 

日本武尊が持っていたとされる三種の神器の一つ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が熱田神宮に奉納されているため、熱田神宮はその聖地とされ、旅の安全や病気平癒、戦勝祈願、そして現在では商売繁盛など、幅広いご利益があるとされています。

草薙剣(くさなぎのつるぎ)

素盞嗚尊(すさのおのみこと)が、出雲国でのヤマタノオロチ退治の際に、ヤマタノオロチの尾の中から草薙剣を発見し、姉の天照大神に献上しました。

 

天照大神は、その草薙剣を孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けました。日本書紀によると瓊瓊杵尊の曾孫が、初代天皇である神武天皇だとされています。

 

草薙の剣を含む三種の神器(他には、天照大神が天の岩戸に隠れた際に彼女を誘い出すために神具として活用されたといわれる「八咫鏡(やたのかがみ)」

同じく天照大神を誘い出す際に用いられたとされる「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は、その頃より宮中に置かれ、天皇の皇位とともに継承されていくことになります。

 

時を経て、第12代・景行天皇は、息子である日本武尊の勇猛な性格に相応しい、日本各地の征伐を命じます。

 

日本武尊は、草薙剣を持って蝦夷(えみし)征伐に遠征した際、尾張に立ち寄り、尾張国造の娘である宮簀媛命(みやずひめのみこと)と結婚。

彼女に草薙剣を預け、伊吹山(岐阜県)の神の征伐に向かいますが、戦いに敗れ亡くなってしまいます。

 

日本武尊の后である宮簀媛命の手元に残された草薙剣はそのまま尾張の地に祀られる事となり、熱田神宮が建立。

以後、御神体として草薙剣が祀られることになります。

 

時は流れて、草薙剣が再び歴史書(吾妻鏡)に上がるのが、平安時代の末期1183年壇ノ浦の戦いで平家が滅亡したときのことです。

 

このとき、敗北を覚悟した平家の二位尼が幼い安徳天皇を抱き、運び出していた三種の神器のうち大きな八咫鏡は船上に残し、草薙剣と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を抱き入水してしまいました。

但しこの時の草薙剣は宮中で祀られた形代(かたしろ=神霊が宿りやすいように形を整えたもの。平たくいうと神霊が宿った異次元のレプリカ)でした。

 

のちに勾玉は見つかりますが、草薙剣は見つかりませんでしたので、後年順徳天皇が伊勢神宮から贈られた剣を新たに草薙剣とし、今に受け継がれています。

 

神話の時代から現在に至るまで神聖なる剣・草薙剣は神聖なるがゆえに、天皇や宮司さえも実物を見てはいけないとされています。

 

現在、草薙剣は熱田神宮に本体が、形代が皇居「剣璽の間」に安置されています。

 

相殿神

 

熱田神宮には、主祭神の日本武尊とともに、相殿神として多くの神々が祀られています。

 

1. 天照大神(あまてらすおおみかみ)

日本神話の最高神であり、太陽の女神です。伊勢神宮の主祭神としても知られ、日本全体の繁栄と平和を象徴する神です。天照大神は日本武尊と血縁のある神として、また国を守護する神として祀られています。

 

2. 素盞嗚尊(すさのおのみこと)

天照大神の弟であり、勇猛な性格を持つ神です。悪霊や災厄を追い払う神とされ、特に厄除けや疫病退散のご利益があると信じられています。

 

3. 日本武尊の妃神である宮簀媛命(みやずひめのみこと)

宮簀媛命は日本武尊の妃で、夫である日本武尊の死後もその霊を敬い祀り続けたとされています。宮簀媛命は家庭円満や縁結びのご利益があるとされています。

 

4. 建稲種命(たけいなだねのみこと)

建稲種命は日本武尊の側近であり、彼の死後に草薙剣を熱田神宮へ奉納したとされる人物です。信義や忠義を象徴する神として祀られています。

 これにより、神社のご利益が幅広くなり、様々な祈願を受け入れる神社としての役割が強まります。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

〜後編(信長塀について)に続きます

 

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